09:15 Friday 18 May 2018 JST
From 手首の痛みをハンバーガーを食べながら治す
もう暑くなってそろそろ夏ですね。
彼の仕事はコンピュータープログラマーです。2日前に急に左の手首が痛くなったということ。
先日整形外科に行きレントゲンを撮り、骨には
如何にも整形外科という治療ですね。
昨日は普通にしていても痛かったが今日は動かしたり、親指の付け根を触ると痛いということです。
動かさなくても痛いということは炎症が原因の痛みなので痛みが収まるまで取りあえずそっとしておくのが良いのです。無理に薬を飲んだりして炎症を抑えるのは良くありませんよ。
でも動かして痛みがでるなら、どこかしらが上手く動いていないからです。そこを見つけて上手く動かしてやれば痛みが緩和するのです。
さて、痛みはどこかというと親指の付け根です。例えばビールのジョッキを持つことができない。
久しぶりです。ド・ケルバン症候群(de Quervain syndrome)、狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)ともいいますね。一応親指を人差し指で握り痛みを出すという検査がありますが、やらなくてもほぼ痛くなるとわかっているのでやりません。
お母さんが赤ちゃんを抱き上げる時に親指の付け根に負担がかかり痛めるケースが多いですね。
もしやいつのまにか? と思いとりあえず聞きましたが、そういうわけではないそうです。
動かすと痛みが出る場合は関節の動きが悪いためです。特に手首は手首と橈骨と尺骨を固定して牽引をかけたり、一定方向へグライドすれば手首の痛みが緩和され動かすことができるようになるもんです。
ハンバーガーとシェイクを待っている間に治そうと計画していましたがそうは問屋が卸しませんでした。どの方向にグライドしても痛みが全く緩和されないのです。
さてどうしたものか・・・
そうこうしているうちにブザーがブー!と鳴りハンバーガーを取りに行きました。
さて2人でもくもくと食べながら色々考えます。
すると彼が一言
「痛くなる前は手首を両側からギュッと掴むとなんかコキってなって調子が良くなった。けど今は触っても痛いからできないんだよね」
それで私が橈骨と尺骨を押し付ける感じで腕をもってやると確かに手首が動きやすなったのです。ということは遠位橈尺骨関節の安定性の問題ではないか?
腰が痛い人の骨盤を左右から押さえ、安定させてやると前屈時に腰の痛みが緩和されることがあります。
もしかしたらそれと同じようなことかもしれない。
そしてその辺りを調べてみると「なんだこりゃ!」
彼の尺骨が「ボコン」とやたらと動くのです。小指側の手首にあるボコッと出ている部分が尺骨ですが、これ普通押しても関節なんで少しは動きますが「ボコン」とは引っ込まないですよね?
えっ? 引っ込みますか?いや 引っ込まないでしょう?
更に彼は右腕の橈骨と尺骨の先端部だけを手の甲の方へ「ボコッ」と、まるで手首を脱臼させたかの用に押し上げることができるのです。左もできるんですが痛みが出てからはできないということでした。
更に更に彼の肘の可動域を見てみると「へ」の字になっていました。いわゆる「過伸展」 ハイパーエクステンションョンだったのです。
そこでその尺骨を手の平方向へ押してやり、手首を動かしてもらうと両脇から圧をかけたよりも痛みがかなり緩和し手首の可動域もアップしたのです。それに手の平を上に向けてやる(橈骨と尺骨の捻りが無い状態)と更に痛みが和らぐという結果なりました。
あとはテーピングを使って尺骨を手の平側に押す感じで巻いて終了です。
めでたしめでたしと既に溶けてしまったバニラシェイクを吸い込みながら
「でもなぜこんな尺骨が動く用になったのか」
を考えました。
一体なぜでしょう?
答えは次回に!